舶用機器

舶用ディーゼルエンジン、舶用SCRシステム

船舶用の大型ディーゼルエンジンの設計、製造、販売からアフターサービスまでを一貫した体制で行っています。1951年に、B&W型(現MAN Energy Solutions社)1号機を完成させて以来、累計生産4,000万馬力を超える豊富な製造経験を持っています。 また、舶用電子制御ディーゼルエンジンにおいて、国内で唯一のMAN Energy Solutions社とWinterthur Gas&Diesel(以下、Win GD)社の両ライセンスを保有します。ISO9001の品質管理のもと、ダブルライセンスの技術的優位性を活かしながら、多様化する顧客のニーズや今後更に厳しくなる環境規制に対応すべく事業を展開しています。

主なサービス・製品

日立造船-MAN B&W ME型電子制御ディーゼルエンジン

MAN B&W型の電子制御エンジンであるME-C型エンジンを2003年に、ME-B型エンジンを2012年にそれぞれ国内で初めて完成させるなど、様々なボア径のME型エンジンをお客様に供給しています。ME-C型エンジンは、従来のカム・カム軸を廃止し、燃料噴射や排気弁の動作を油圧を利用した電子制御で行うことにより、燃焼状態を従来より最適に制御することができます。また、環境規制により需要が高まりつつある二元燃料ディーゼルエンジン(ME-GI型)の生産体制も整えています。

主な実績

1976年 低燃費TWIN-BANKエンジン2x8K45GTCを完成
1997年 当時の世界最大出力エンジンである12K90MCを完成
2003年 国内初のME-C型エンジン6S50ME-Cを完成
2011年 NOx3次規制対応SCRシステム搭載MC-C型エンジン6S46MC-Cを完成
2011年 研究開発用試験エンジン4S50ME-Tを完成
2016年 試験エンジンのLNG焚き二元燃料化が完工
2016年 SCRシステム搭載ME-C型エンジン6G60ME-C9.5-HPSCRを完成
2020年 最新型ME-C型エンジン7S70ME-C10.5を完成

日立造船-Win GD X型・RT-flex型電子制御エンジン

2008年にWin GD型の電子制御エンジンである6RT-flex50-B型エンジンを完成させました。MAN B&W ME型エンジンと同様にカムを廃止し、燃料噴射、排気弁の動作を電子制御にて行っていますが、燃料系統に1000barに昇圧したコモンレールシステムを採用し、燃料噴射系統の簡略化をはかっている点が Win GD X型・RT-flex型の大きな特長です。

舶用SCR(Selective Catalytic Reduction)システム

陸上のプラント用として実績のあった排気ガスからPM2.5原因物質でもあるNOxを除去する脱硝技術を応用し、NOx3次規制に適合する2ストローク舶用ディーゼルエンジン向けSCRシステムを世界で初めて完成させました。
この舶用SCRシステムは、2009年から当社が舶用ディーゼルエンジンのライセンサーであるMAN Energy Solutions社と共同開発しており、2014年から営業を開始しています。
「環境・グリーンエネルギー」を事業ドメインの1つとしており、舶用SCRシステムなどの技術開発や営業販売を通じ、大気汚染防止や温室効果ガスの削減など地球環境に積極的に貢献します。

主な特長

  1. 1過給機上流側の高温・高圧な排気ガスを利用するため、触媒容量が少なくて済み、コンパクト化を実現しています。
  2. 2過給機応答性に関する課題をSCRシステム系統内に設けられた複数のバルブ制御により解決し、従来の機関と同等の応答性・追随性を有しています。
  3. 3NOxを無害な窒素と水にする還元剤に尿素水を用いるなど、より安全、より使いやすいシステムです。
  4. 4低硫黄燃料と高硫黄燃料の両方に対応したシステムです。
  5. 5機関室における機器配置に柔軟に対応するために、複数のラインナップから選定しています。また、機器配置の負担を軽減するために、運転データに基づいたシステムのコンパクト化を進めています。
  6. 6MAN B&W型エンジンのみならず、Win GD型エンジンにも適用可能なシステムです。

主な実績

2011年 MC-C型エンジン6S46MC-C用NOx3次規制対応舶用SCRシステムを完成
2014年 MAN Energy Solutions社の製造供給認証を世界で初めて取得
2014年 舶用SCRシステムがマリンエンジニアリング・オブ・ザ・イヤー2014を受賞
2018年 ME-C型エンジン6G60ME-C9.5用舶用SCRシステムを完成
2019年 ME-C型エンジン7G80ME-C9.5用舶用SCRシステムを完成
2019年 Mk-Ⅱ型舶用SCRシステムがMAN Energy Solutions社の暫定認定証を取得
2020年 ME-C型エンジン7S65ME-C8.5用舶用SCRシステムを完成
2021年 ME-C型エンジン6S50ME-C9.6用Mk-Ⅱ型舶用SCRシステムの初号機を完成
当社製ディーゼルエンジン及び国内・海外メーカ製のディーゼルエンジン向けに86台の舶用SCRシステムを受注しています(2021年2月時点)

NOx3次規制とは

IMO(International Maritime Organization:国際海事機関)が定める船舶航行時のNOx排出量削減に関する第3次規制で、2016年に第1次規制前から80%の削減を求めるもの。

尿素水製造装置

本装置は、NOx(窒素酸化物)を除去するSCRシステムの還元剤として使用される尿素水を尿素の粉末と船内の造水装置で得られる蒸留水から製造するものです。尿素水貯蔵タンクがコンパクトになり、船内で低コストかつ高品質な尿素水を製造することができ、安定的なNOx排出の抑制に寄与します。

主な実績
国内の造船所を中心に、13台の尿素水製造装置を受注しています。(2021年2月時点)

アフターサービス

設計・製造によって培ってきた高い技術力と豊富な経験を活かし、最高のアフターサービスを行います。エンジンごとに異なる膨大なデータをコンピュータ管理し、最適な部品を供給します。また、技術情報ページで、最新の情報をお客様に提供します。

関連技術

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