陸上設置型フラップゲート式防潮堤neo RiSe®が「大阪優秀発明大賞」を受賞

2019年01月29日

日立造船株式会社が開発した、浸水に伴う浮力を活用することで動力および人為操作を必要とせず作動する、陸上設置型フラップゲート式防潮堤(製品名:neo RiSe®)が、一般社団法人大阪発明協会の「平成30年度大阪優秀発明大賞」を受賞しました。

大阪優秀発明表彰は、(一社)大阪発明協会が主催し、大阪の地域活性化・科学技術の発展を図るとともに発明活動を奨励することを目的として大阪発の優秀な発明等を表彰するものです。今回の大賞受賞は、neo RiSe®(No energy, No operation, Rising seawall)における、無動力かつ人為操作無しに稼動するその仕組み(発明)と数多くの実績が評価された結果です。当社は今回の受賞を本技術のより一層の普及に繋げ、持続可能な防災・減災社会の構築、さらには当該事業を通じてSDGs(持続可能な開発目標)達成に貢献していきます。

neo RiSe®の特長

2011年3月、東日本大震災において、水門を閉じるため港に向かった多くの消防団員が犠牲になったことは、今後の防災・減災計画を考える際の大きな課題となっています。neo RiSe®は、この課題解決の一つとなりうる津波・高潮防災設備です。
最大の特徴は、津波・高潮・洪水などに伴う水の力を利用して作動する点です。地震津波に代表される突発的に発生する水害にも対応でき、停電の影響や誤作動の心配もありません。また、浸水の開始が作動のトリガーであるため、浸水直前まで人や車両の避難を妨げません。

neo RiSe®の採用状況

neo RiSe®は2014年の初受注以来、2016年度の国土交通省四国地方整備局向け防潮堤開口部への設置を含め、陸上設置型はこれまでに約100基採用いただいています。2017年には海底設置型フラップゲート式水門を初受注。今後もneo RiSe®シリーズを通じて、安全・安心で防災力の高い社会の形成に貢献していきます。

neo RiSe®について:
https://www.hitachizosen.co.jp/business/field/infrastructure/movable-seawall.html

neo RiSe®見学について:
https://www.hitachizosen.co.jp/business/field/infrastructure/movable-seawall.html