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2015年05月18日

水素ステーション向け水素製造システムを初納入 ~日本初の再生可能エネルギーと水素貯蔵・利用のマッチング~

 Hitz日立造船株式会社は、このほど、国立大学法人九州大学が実施する「グリーンアジア国際戦略総合特区」での「スマート燃料電池社会実証」の中核的役割を果たす、再生可能エネルギー利用による水素ステーション向けの水素製造システム「ハイドロスプリング」(固体高分子型、1Nm3/h)を納入しました。

 本件は、当社と大陽日酸株式会社(東京都品川区、市原 裕史郎社長、以下、大陽日酸)および九電みらいエナジー株式会社(福岡市中央区、穐山 泰治社長、以下、九電みらいエナジー)が共同受注したものです。三社は、本事業で使用される水素製造システム一式の設計から製造、設置、試運転までを請負い、当社は水素製造装置の設計と製造を担当しました。

 同大学が実施する本事業は、燃料電池を核とした水素社会実現を加速させるため、次世代燃料電池として期待される固体酸化物形燃料電池(SOFC)や、水素を活用した太陽光や風力など再生可能エネルギーの利用に向けた社会実証を目的にしています。同大学の伊都キャンパスを実証フィールドとして、水素の利活用に向けた実証実験の中で、水素ステ-ションを活用して以下の研究が行われます。

1.太陽光や風力等の不安定な発電形態で得られた再生可能エネルギーによって
  水素製造システムを運転し、得られた水素を貯蔵することによりエネルギー供給の平準化を行う。

2.再生可能エネルギーによる電力で製造した水素を燃料電池自動車に供給するステーションの運用試験を行う。

本システムで製造された水素は、九州大学の水素ステーションに供給されますが、再生可能エネルギーの貯蔵および利用を目指したシステムとしては日本初のケースです。

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 天候等に左右されやすい再生可能エネルギーは、出力調整ができず需給バランスが取れないため、余剰電力が増大する可能性があり、電力系統での吸収が困難となります。再生可能エネルギーの導入率を上げるにあたっては、余剰電力の活用が課題であり、余剰電力を燃料の形(水素)で貯蔵することで、需給バランスの均衡を保つ技術が注目されています。

 当社は、2005年に自社研究の一環で三重大学農場において同水素製造装置と風力発電との連携試験を実施していましたが、実用的な用途を目的とする装置としては今回が初納入となります。

 当社は、再生可能エネルギーによって水を電気分解し、生成した水素を二酸化炭素と反応させメタンガス化する技術開発も手掛けています。天然ガスの主成分であるメタンガスは、LNG火力発電所等の既存のインフラに幅広く利用することができます。当社は今後も水素の利活用の研究開発を進め、今後再生可能エネルギー活用における余剰電力の有効利用やCO2削減に積極的に取り組み、環境にやさしい技術を提供していく所存です。

なお、本件の概要は以下のとおりです。

1.事業者: 国立大学法人九州大学

2.事業名: スマート燃料電池社会実証

3.設備概要: 水素製造システム「ハイドロスプリング」(固体高分子型、1Nm3/h)

4.設置場所: 九州大学 伊都キャンパス内 水素ステーション

5.納入日: 2015年3月30日

(終)

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【納入した水素製造システム】

 

ニュースリリース