2004年09月29日
水道用膜ろ過システムの受注
~ 水・汚泥処理システム事業の拡大へ ~
Hitz(日立造船株式会社)は、このほど、沖縄県島尻郡渡嘉敷村向けに水道用膜ろ過設備を受注しました。本件は、当社独自技術である「生物活性炭・膜ろ過による浄水システム」の1号機となります。
なお、受注金額は1億4805万円です。
今回受注した設備の特長および概要は下記のとおりです。
(特 長)
1.粒状活性炭による生物活性炭処理と浸漬膜ろ過処理(有機性平膜)を同一槽内で行うことにより、コンパクトで構成機器が少なく、運転管理が容易な装置であると同時に、高度な浄化水質を得ることができます。なお、本システムは、平成14年3月に、
財団法人水道技術技術研究センターより、水道用膜ろ過装置の認定を取得しています。
2.生物活性炭処理と膜ろ過処理の特長について
①水質の影響を受けにくく、長期にわたり安定した水質の水を得ることが可能。
②膜ろ過のため、濁質や原虫の除去が完全だが、有用なミネラル・イオンが減少しない。
③生物活性炭の効果により、有機物やアンモニアの分解低減が可能。
④運転に際しては 凝集剤を使用しないため、汚泥の発生量が少なくなる。
【概要】
発 注 者
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沖縄県島尻郡渡嘉敷村(村長:小嶺 安雄) |
工 事 名
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渡嘉敷村簡易水道施設整備工事(2工区) |
建 設 地
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渡嘉敷村字阿波連地内 |
処 理 方 式
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生物活性炭・膜ろ過浄水システム |
処 理 能 力
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660m3/日(定格能力) |
納 期
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平成17年2月末 |
当社は、水・汚泥処理システム事業の伸長のため、まず排水処理分野での基盤確立を重点的に進めてきました。下水処理、浸出水処理、農業集落排水、し尿処理等の官公需向け排水処理分野では着実に受注を伸ばしています。
一方、上水道関連事業としては、離島のRO海水淡水化による浄水設備等を手がけてきましたが、今回の水道用膜ろ過システムの受注を契機に、浄水分野においても技術・営業両面から積極的に伸張を図り、水・汚泥処理システム事業の受注拡大および事業伸長を図っていく所存です。