Hitachi Zosen Inova社がバイオガス関連企業2社を買収

2021年07月13日

 日立造船株式会社の100%子会社で、ごみ焼却発電プラントの設計、建設、保守などを手がけるHitachi Zosen Inova AG(スイス、以下、HZI)は、このほど、ドイツのViessmann Industriesysteme GmbH(ヘッセン州、Eder)との間で、同社傘下のSchmack Groupでバイオガス事業を手がけるSchmack Biogas Service GmbH(以下、SBS社)およびmicrobEnergy GmbH(以下、ME社)の全株式を取得することを契約しました。

 HZIは、2014年にバイオガス事業に参入しており、乾式メタン発酵技術「Kompogas®(コンポガス)」を保有しています。HZIはドイツ、スイス、イタリア、北米などに100施設の建設実績を有し(建設中のものを含む)、運営やメンテナンス事業の強化にも取り組んできました。Schmack Groupはドイツを中心に主に湿式メタン発酵技術のバイオガス事業を展開しており、同グループでメンテナンス事業を手がけるSBS社と、研究開発を手がけるME社を傘下に加えることで、HZIは乾式と湿式の両バイオガス技術の研究開発から設計、建設、運営およびメンテナンスを一貫して行うことが可能となります。

 また、当社グループのHitachi Zosen Inova BioMethan GmbH社では、CO2除去などの精製を行うことでより純度の高いバイオガスにアップグレードさせる技術を有しており、欧州を中心に100件以上の納入実績があります。欧州では精製されたバイオガスが一般家庭への供給や自動車燃料などにも使用されています。

 当社グループは、ごみ焼却発電(Energy-from-Waste)プラントの建設や運営をグローバルに展開し、ごみの衛生的処理や発電によってSDGsに貢献しておりますが、バイオガスやメタネーションなど近年になって注目されている技術にも古くから取り組んでおり、同分野におけるリーディングカンパニーとしてバイオガス関連事業においてもSDGsに貢献していきます。

 なお、今回グループ会社に加わる2社の概要は次のとおりです。

【SBS社】

名 称 :Schmack Biogas Service GmbH
所在地 :ドイツ、バイエルン州Schwandorf
事業内容 :バイオガスプラントのメンテナンス
設立年 :2010年1月
資本金 :約3億2,000万円


【ME社】

名 称 :microbEnergy GmbH
所 在 地 :ドイツ、バイエルン州Schwandorf
事業内容 :バイオガスプラントの研究開発
設立年 :2012年3月
資本金 :約4,200万円