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2014年11月13日

新型GPS海洋ブイの実証試験を開始

  Hitz日立造船株式会社は、このほど、PPP-AR(Precise Point Positioning with Ambiguity Resolution)測位法や衛星通信を採用し、ポリエチレン製のブイを用いた新型GPS海洋ブイ(高さ:約11.0m、直径:約3.6m、重量:約4.9トン)の実証試験を和歌山県田辺沖で行うことを決定しました。

  GPS海洋ブイは、当社が2004(平成16)年に開発を完了し、2006(平成18)年に国土交通省にGPS波浪計として初号機が採用されて以降、現在は日本近海に合計17基が配備されています。東日本大震災による大津波発生時には、岩手県釜石沖約20Kmなどに設置されたGPS波浪計が津波を観測し、気象庁が津波警報を更新することに役立ちました。 
 一方で、従来のGPS海洋ブイはRTK(Realtime Kinematic)測位法を採用していることと、無線によるデータ伝送を行っているため、設置可能距離は沖合約20Kmが限界でした。今回の実証試験では、当社が開発し理論上は1,000Km離れていても高精度測位が可能なPPP-AR測位法を採用し、また、無線に代わり衛星通信を採用することで、沖合約30Kmの地点にGPS海洋ブイを設置します。また、鋼製ブイに代わりポリエチレン製のブイを採用することで、装置全体の軽量化およびコスト削減を図っています。

  今回の実証試験で検証する内容は以下のとおりです。
1.PPP-AR測位法適用時のGPS海洋ブイとしての性能

2.衛星通信によるデータ伝送の長距離化

3.ポリエチレン製ブイと繊維ロープ採用による浮体・係留部軽量化時の波浪観測に対する影響

4.ブイの小型化・軽量化による費用削減とメンテナンス性の向上

  本実証実験の検証は、独立行政法人港湾空港技術研究所(神奈川県横須賀市)に協力いただいており、結果が充分であれば、GPS海洋ブイの設置距離を飛躍的に伸ばすことも可能となり、津波の早期検知に貢献することが可能となります。

当社は、2011(平成23)年度に策定した「Hitz 2016 Vision」において「社会インフラ整備と防災分野」を事業ドメインの1つに掲げており、今年度よりスタートした新中期経営計画「Hitz Vision Ⅱ」でもGPS海洋ブイや橋梁・水門などの社会インフラ・防災関連事業に積極的に取組んでいます。当社は、GPS海洋ブイなどの拡販や技術開発を通じ、防災・減災および安全安心な社会作りに貢献していく所存です。

なお、本実証試験の概要は以下のとおりです。
1.設置場所 : 和歌山県田辺沖約30Km

2.設置機種 : 新型GPS海洋ブイ(高さ:約11.0m、直径:約3.6m、重量:約4.9トン)

3.実証期間 : 2014(平成26)年11月~2015(平成27)年3月末

(終)

新型GPS海洋ブイ.jpg

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