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2010年12月15日

NOx3次規制対応型舶用ディーゼルエンジンを実用化

 Hitz(日立造船株式会社)は、舶用ディーゼルエンジンならびに周辺機器の環境負荷低減に対応した技術開発に取り組んでいますが、このほど、IMO(International Maritime Organization:国際海事機関)が定めるNOx削減の3次規制(以下、TierⅢ:平成28年に現行比80%削減)をクリアする舶用ディーゼルエンジン向け高温高圧SCR(Selective Catalytic Reduction)システムを開発しました。
 なお、本SCRシステムを装着した舶用ディーゼルエンジン(日立造船‐B&W 6S46MC-C)は、日正汽船株式会社(東京都港区、山口 憲一社長、以下、日正汽船)の協力のもと、内海造船株式会社(広島県尾道市、森 弘行社長)が建造し、来秋に就航する船舶に搭載されます。

 当社は、これまで数多くの実績をもつ陸上用脱硝SCR技術を応用し、舶用ディーゼルエンジンのターボチャージャーの前段階に設置する本SCRシステムの開発を行いました。今回の開発では、本SCRシステムは当社が担当し、またエンジン制御についてはMAN Diesel & Turbo(ドイツ)と共に進めてきました。現在、本SCRシステムを装着した舶用ディーゼルエンジンは、当社有明工場内(熊本県玉名郡長洲町)で建造中であり、来秋に就航予定の日正汽船の船舶に搭載されます。なお、船の運航に圧倒的に多く用いられている舶用C重油を用いた実機規模のテストエンジンの検証では、TierⅢで求められる3.4g/kw/h以下のNOx排出量を実現しました。

 今回開発した高温高圧SCRシステムの特長は以下のとおりです。
1.ターボチャージャーの前段階の高温排気ガスを利用するため、余計なCO2を排出しません。
2.ターボチャージャーの前段階の高い排気ガス圧力を利用するため、ガス密度が高く、触媒容量が少なく
  て済むので、システムサイズは従来の半分以下のコンパクト化を達成できます。
3.NOxを無害化する還元剤に尿素水を用いるなど、より安全、より使いやすいシステムとなっています。

 当社は、今後、今回の実船での確認と並行し、社内多気筒テストエンジンを用いて商品化開発を進めていき、TierⅢに有効な脱硝技術として本SCRシステムを全ての舶用ディーゼルエンジンメーカーや造船所、運航者に提供していきます。

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