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2010年05月20日

津波対応陸上設置型フラップゲート式防潮堤(neo RiSe)の開発

20100520neoRise.jpg

【陸上設置型フラップゲート式防潮堤(neo Rise)の設置イメージ】

 Hitz(日立造船株式会社)は、このほど、津波対応の陸上設置型フラップゲート式防潮堤(名称:ネオ ライズ、no energy, no operation, Rising Seawall、以下、neo RiSe)を開発しました。

 neo RiSeは、無動力かつ人為操作なしに開口部閉塞を可能とすることを最大の特長とする新しいタイプの津波・高潮防災設備です。高潮の発生は事前予測可能なため、開口部閉塞のためのゲート操作に時間的余裕がありますが、津波防災のためには突発的に発生する地震による津波に対応し、極めて短時間のうちにゲート操作を完了させる必要があり、neo RiSeはその課題を克服しております。
 当社は、長年にわたり水門や海洋構造物で多くの実績をもっており、平成15年度より海底設置型フラップゲート(航路部からの浸水被害から周辺地域を防御する施設)の研究開発を行っています。neo RiSeは、その過程で得られた知見をもとに、津波・高潮防災を目的とした陸上設置型のニーズにより開発されたものであり、緊急時の動作信頼性向上を目的とし、ゲートを動かすための動力源に津波・高潮に伴う水圧を活用するとともに、機器構成の単純化による故障発生率の低減を追及しています。

 なお、neo RiSeの特長は以下のとおりです。
 1.緊急時には人為操作なしでも自然の力を活用して自立閉塞することができ、人的負担を低減します。
 2.制御・動力装置の簡略化により、極めてシンプルな機器構成を実現し、信頼性・維持管理性の向上を
   実現しています。
 3.補助的に設置する手動起伏装置による津波・高潮襲来前の起立操作や動作点検も可能です。

 近年、東海・南海沖地震により発生する津波対策や異常気象により大型化する台風による高潮対策が大いに関心を集めておりますが、昨今の地震災害では、工場や施設の被災による経済的ダメージも無視できない状況となっています。また、地震発生から第一波が短時間で到達する津波への対応が急務となっています。
 当社は、GPS波浪計・津波計等、海洋・防災システム事業にも注力していますが、海底設置型・陸上設置型の両フラップゲートの技術開発・拡販を通じても、港湾周辺地域の安全確保と災害防止に積極的に取組んでいく所存です。

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