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2004年12月22日

舶用電子制御エンジンの受注について

 Hitz(日立造船株式会社)は、このほど、ユニバーサル造船株式会社(本社:川崎市幸区、社長:上條 剛彦)より舶用電子制御型ディーゼルエンジン(MAN B&W 7S70ME-C型エンジン 最大出力 21,770 KW x 91 rpm)1台を受注しました。

 当社は、昨年12月、日本で初めてのMAN B&W型の電子制御エンジンである6S50ME-C型エンジン(内海造船株式会社向け)を完成し、さらに先般、ライセンサーと共同開発した新型の7S65ME-C型エンジン(ユニバーサル造船株式会社向け)3台を受注するなど、積極的な姿勢と技術的な信頼が造船所や船主をはじめとする顧客やライセンサーであるMAN B&W社にも評価されております。また、電子制御エンジン以外の分野でも今年初めには世界で初号機となるMAN B&W型7L70MC-C型エンジン(ドイツ国内の造船所向けに合計19台受注)を完成するなど、次々と新しい技術・機種に取り組んでいます。

 本エンジンは、ユニバーサル造船㈱舞鶴事業所(京都府舞鶴市)で建造されるFednav Limited社(フェドナブ社/カナダ)向け31,500重量トン型砕氷仕様撒積船(DNV-Ice 15)に搭載予定です。フェドナブ社はカナダ最大のドライバルクの海運会社で、本船は極北のニッケル鉱山からのニッケル精鉱の輸送および鉱山用資機材の輸送に用いられる予定です。また、同地区が極寒地域であることから、本船は冬場には氷海域を航行する必要があり、そのため1.5mの厚さの氷を砕氷しながら3ノットの速度で航行する機能も施した超特殊仕様の船となっております。

 本エンジンは砕氷仕様の船に低速2ストロークディーゼルエンジンが搭載される画期的なケースです。砕氷仕様の船の運航では冬場の氷海域の砕氷航行には大出力を必要とし、逆に夏場の平水域航行では小さな出力で運行します。従って冬場の砕氷航行時に必要な出力と夏場に必要な出力に大きな差(約70%)があります。電子制御エンジンが登場するまでは、このように幅広い出力域に対して低速2ストロークディーゼルエンジン1台で対応することは困難でした。また船が氷海域で氷を押し割る際には押したり引いたりと大幅な負荷変動があり、そのような過酷な負荷変動に低速2ストロークディーゼルエンジン1台で対応することも困難でした。
 電子制御エンジン(MEエンジン)が開発されたことにより、そうした問題が克服され、砕氷船の主機関として低速2ストロークディーゼルエンジンを用いることが可能となりました。MEエンジンでは、燃料噴射や排気弁開閉をフレキシブルにコントロールすることにより、幅広い出力域や過酷な負荷変動に的確に対応することができ、砕氷仕様の船が平水域航行時でも氷海域航行時でも最適の出力・燃費で運行することが可能となりました。また同時にいずれの負荷条件でも低NOx・低スモーク排出を実現します。また、氷海域での極低温下での運転に対応できるような対策を織り込んだ仕様としています。


【本エンジンの概要】

納 入 先
ユニバーサル造船株式会社
船 主
Fednav Limited(フェドナブ社/カナダ)
主 機 関 形 式
日立造船-MAN B&W7S70ME-C型ディーゼル機関1基
最 大 出 力
21,770(3,110×7)kw:29,540(4,220×7)馬力
シ リ ン ダ 口 径
70cm
シ リ ン ダ 行 程
280cm
納 期
平成17年9月

 

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