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2004年10月08日

「GPS津波計測システム」で第6回国土技術開発賞・最優秀賞を受賞

 Hitz(日立造船株式会社)は、本日、東京大学地震研究所、独立行政法人 港湾空港技術研究所、
財団法人 阪神・淡路大震災記念協会 人と防災未来センターと共同で研究・開発を進めてきました『GPS津波計測システム(副題:GPSによる波浪・高潮・潮汐モニタリング機能を備えた大水深沖海域における津波早期検出システムの開発)』で、第6回国土技術開発賞・最優秀賞を受賞しました。
 
 今回受賞の対象となりました本システムは、海上に浮かべたブイの動きを全地球測位システム(GPS)によって海面の変位として数cmの精度で計測し、陸上の基地でリアルタイムに監視できるというものです。津波発生時、陸上に到達する前に察知することが可能となり、災害軽減に大きい効果が期待できるものです。今回の受賞にあたっては、この技術が本賞の主旨である「世界に誇れる暮らしぶり」の実現に大いに寄与する点が評価されたものです。

 本システムは、1996年の研究スタートから神奈川県相模湾油壺沿岸での基本機能実験、岩手県大船渡市沖合2kmでの実用化実験を経て、平成16年4月からは高知県室戸岬沖合13kmで実海域実験を行っております。これまで、大船渡市では平成13年6月のペルー沖地震、平成15年9月の十勝沖地震、また室戸岬では今年9月に発生した紀伊半島沖地震でも津波の発生を陸地到達前に観測するなど、津波・潮位観測におけるGPS津波計の有効性を実証しています。室戸岬では、陸地到達約10分前に海上で津波をとらえることが可能です。現在、次のホームページで観測データのリアルタイム公開を実施中です。
http://www.tsunamigps.com/

 津波の監視・検知からデータの伝達・避難勧告、さらには防潮堤開口部の門扉の開閉制御に活用できる観測システムが実用化されれば、それは地域住民に安心感を与え、地域の発展基盤として大きな貢献が期待できます。日本列島のみならず世界の沿岸に多数設置してネットワークで結び、これらのデータを活用することによって、世界的な災害軽減にも貢献することが可能になります。また、津波防災のみならず、波浪情報を必要とする船舶航行、漁業、港湾海岸施工などに対する適切な海象情報の提供も可能となります。

 当社は、本システムを含めた防災システム事業を戦略指向分野の一つと位置付けており、防災インフラ関連事業の伸長を目指しております。当社防災機器には本システムの他に防水壁(①都市部[一般家庭、地下施設]における増水対策用のバリボード〈商品名〉、②港湾・河川・漁港の陸閘を対象としたバリスライダー〈同〉)や陸閘遠隔操作システムなどを取り揃えております。近い将来に発生が予想されている東南海・南海地震等による津波への対策をはじめ、全国各地の防災対策に貢献していく所存です。


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   写真:GPS津波計
 

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