電解装置

電解装置の写真 電解装置は、海水または塩水を直接電気分解して微生物や貝類などの海洋生物の付着を、薬品無投入で防止する装置です。
発電所や臨海工業地帯のさまざまなプラント、さらに船舶にも搭載され利用されています。
また、水族館等の水質改善や透明度維持、上水道の殺菌用としても活用されています。

プラント向け陸用海水電解装置(ダイキハイクロレーター®

原子力発電所にも採用実績あり。
安全性と信頼性の高い防汚装置。

海水を電気分解して生成した次亜塩素酸ナトリウムを海水取水口等に注入し、微生物や貝類等の海洋生物の付着による配管内の閉塞を防ぐ装置です。
Hitz日立造船(株)(旧大機エンジニアリング)は1967年に海水電解装置の販売を開始し、発電所・海水淡水化設備向けを中心に国内および海外で数多くの実績を有するトップメーカーです。
プラント向けの陸用海水電解装置の納入実績は、国内150プラント、海外で70プラント(2008年8月現在)を超えており、また、安全性と信頼性が重視される国内の原子力発電所にも数多く採用されています。

原理

一般的な海水には、3%程度の塩化ナトリウム(食塩)が含まれています。
海水電解装置は、海水に直流電流を流すことにより、陽極面で塩素を発生させ、また、陰極面では水素を発生させる際に苛性ソーダが生成されます。
この苛性ソーダと陽極面で発生した塩素が反応し、次亜塩素酸ナトリウムが生成されます。また、陰極面で発生した副生成物の水素は、脱気筒等にて分離され安全に大気へ放出されます。

陽極反応

2Cl- → Cl2+2e-

陰極反応

2Na+ + 2H2O + 2e- → 2NaOH + H2

電解槽内反応

2NaOH + Cl2 → NaCl + NaClO + H2O

トータル反応反応

NaCl + H2O + 2F → NaClO + H2

プラント向け陸用海水電解装置(ダイキハイクロレーター<sup>®</sup>)の原理の概念図

システム構成機器

当社の海水電解装置は、直送システム、受槽システム、循環システムの3種類があります。

直送システムの概要図
受槽システムの概要図
循環システムの概要図

特長

  • 1海水供給

    循環ポンプから分岐された海水は、まずストレーナで海水中の固形物を除去し電解槽へ送られます。

  • 2電解槽および直流電源装置

    海水は電解槽内で直接電気分解され、次亜塩素酸ナトリウムと水素ガスが生成されます。

  • 3脱気筒

    海水中の水素を脱気筒で分離させ、大気へ放出します。次亜塩素酸ナトリウムを含んだ海水は取水口等の目的の場所に注入されます。

  • 4受槽

    電解槽で生成した次亜塩素酸ナトリウム溶液をタンク(受槽)に溜め、水素を分離します。
    水素を分離した次亜塩素酸ナトリウムを含んだ海水はポンプにて目的の場所に注入されます。

電解槽ラインナップ

当社の電解槽は、単極式、複極式の2種類があり、自社開発・製造の高性能、高寿命アノードを使用しております。

単極式電解槽

単極式電解槽は、国内で150プラント、海外で50プラントの納入実績があり、スケールのつまりを最小限に抑える構造(特許取得済)の電解槽を採用することで、年1回のスケール清掃で充分です。

型式 6L 10L 10WL 15L 15WL
発生量 kg/h 0.5 1.5 3 3.5 7
海水使用量 m³/h 10 24 55
入力容量 4 13 25 30 59
電力消費量 ※1 > 4.0 > 4.0 > 4.0 > 4.0 > 4.0
  • ※1 標準海水使用時による。

複極式電解槽

複極式電解槽は、主に塩素発生量が50kg/h以上の大容量の海水電解装置に使用されており、Hitz日立造船は1系列あたりの塩素発生量で200kg/h以上の超大型海水電解装置にも8件の納入実績があります。

型式 15BL 25BL 35BL
段数 6 8 10 6 8 10 6 8 10
発生量 kg/h 10 13 16 28 37 46 54 72 90
海水使用量 m³/h 24 75 150
入力容量 80 97 107 215 277 338 420 541 661
電力消費量 ※1 > 4.0 > 4.0 > 4.0
  • ※1 標準海水使用時による。

構成例(例:塩素発生量50kg/hの装置)

海水電解装置は、発生量によって複数の電解槽から構成されます。

単極式電解槽

50kg/h÷7kg/h(15WL電解槽1槽あたりの発生量)=7.1槽 → 8槽 (型式:15WL-8)

複極式電解槽

50kg/h÷16kg/h(15BL-10電解槽1槽あたりの発生量)=3.1槽 → 4槽 (型式:15BL-10-4)

納品実績

納品実績

プラント向け陸用海水電解装置(ダイキハイクロレーター<sup>®</sup>)の納品実績の分布図
229Plants / 2008年9月現在

納品実績(累計塩素発生量)

プラント向け陸用海水電解装置(ダイキハイクロレーター<sup>®</sup>)の納品実績(累計塩素発生量)の分布図
20,004kg/h(合計) / 2008年9月現在

舶用海洋生物付着防止装置(ダイキハイクロレーター®・ダイキカピオネーター®

優れた安全性と防汚効果で、LNG船等の厳しい安全基準もクリア。

海洋生物付着防止装置は海水の電気分解により次亜塩素酸ナトリウムを生成する方式と銅イオンの殺菌作用により海洋生物の付着を防止する方式があります。
1967年の発売以来、舶用向けではこれまで約2,000隻への納入実績があります。
特にLNG船のような安全基準が厳しい船に対しても多数納入実績があり、当社の海洋生物付着防止装置は、安全性、信頼性および防汚効果に優れています。

特長

Hitz日立造船の舶用海洋生物付着防止装置は「塩素式海洋生物付着防止装置」「銅イオン式海洋生物付着防止装置(シーチェスト設置型)」「銅イオン式海洋生物付着防止装置(船内設置型)」の3つのタイプをご用意しており、船主様、造船所様のご希望にあわせてお選びいただけます。

塩素式海洋生物付着防止装置

塩素式海洋生物付着防止装置の写真

塩素の殺菌作用により、シーチェスト内で海水を殺菌し、船内配管系等への海洋生物の付着を防止します。

  • 1単純構造で取り扱いや保守管理が容易
  • 2危険な塩素剤などの薬品の貯蔵が不要で、塩素ガスも発生しないため安全
  • 3電解により発生した次亜塩素酸ナトリウムは高活性で、安定した濃度で注入可能
  • 4自社開発の高効率、高寿命電極を使用し、経済的

銅イオン式海洋生物付着防止装置(シーチェスト設置型)

銅イオン式海洋生物付着防止装置(船内設置型)

銅イオン式海洋生物付着防止装置(船内設置型)の写真

電気分解によって銅イオンを発生させ、船内の配管の内側に銅イオンを含む防汚皮膜を形成させ、銅イオンの殺菌作用により海洋生物の付着を防止します。

  • 1銅イオンの注入量はごく微量で、毒性の心配がなく安全
  • 2シーチェスト取付型は、船内に設置するのは電源制御盤のみなので、省スペースが実現
  • 3消費電力が少ない
  • 4日常管理がほぼ不要
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