日本の技術を学び、母国をはじめ世界に貢献したい

日本で働こうと思ったきっかけは?

ソエウォノ: インドネシアでは、日本はさまざまな分野でトップレベルの技術をもつ国として知られていたので、以前から関心をもっていました。そして、日本の企業に就職した大学の先輩の話を聞くうちに、自分も日本で働きたいと思うようになりました。

野尻: ベネズェラでも日本の技術はよく知られています。私はベネズェラの大学で機械工学を学んだ後、日本の大学院で環境科学を専攻しました。その期間に、ベネズェラと日本の架け橋となる仕事がしたいという想いが芽生えました。そのためには日本の企業に就職し、よりハイレベルな知識を習得することがベストだと思いました。また、働き方や組織づくりなどの面でも学べることが多いことも理由のひとつです。

チャン: 日本の大学に通っていたのですが、卒業後ベトナムに帰って就職するか、残って就職するか悩んだ末、後者を選びました。決め手となったのは、日本は環境に対する意識が高く、企業も力を入れて取り組んでいることです。環境に関わる仕事をすることで、将来ベトナムに帰った時、貢献できると考えました。

野尻: それぞれ異なる国で生まれ育ち、今、日本で一緒に働いているって、すごく不思議というかドラマチックですね。私は大学院の紹介で、当社がプラントやごみ焼却場の設計・建設をしていることを知り、「自分がやりたいことはここにある」と感じて、入社を希望しました。

ソエウォノ: 私はインターネットで企業の情報収集をする中で当社に出会い、環境問題に取り組む姿勢に感銘を受けました。そして、環境に関わる仕事を通じて社会に貢献できるということに大きな魅力を感じて就職しました。

チャン: 私は自分が興味のあるごみ焼却や水処理の事業を展開しているということで、当社の外国人を対象にした会社説明会に参加しました。そこで先輩の外国人社員から話を聞き、スケールの大きい仕事に関われることに魅力を感じ、「ここで働きたい!」と思いました。また、外国人も働きやすい環境が整っていることも大きなポイントでした。

日本の会社に就職する不安はありましたか?

ソエウォノ: 言葉の不安はありました。話したり聞き取ったりすることはある程度できても、なかなか読めない! 漢字、むずかし過ぎます(笑)。

チャン: 仕事をするとなるとビジネス用語や専門用語もおぼえなければならないので、大丈夫かなという気持ちはありました。でも、まわりの先輩方がやさしく教えてくださり、分からないところはサポートしてくださるので、特に困ったり悩んだりすることはありません。

野尻: ベネズェラにいた頃は、日本の会社は勤務時間が長く、上下関係がきびしいというイメージがありましたが、実際はとてもアットホームで、勤務時間に関しても無理なく働けます。

ソエウォノ: これまで日本でしか働いたことがないので比較はできませんが、当社で働き、“ホウレンソウ(報告・連絡・相談)”をしっかりしていることに驚きました。たぶんインドネシアでは、そこまでしないと思います(笑)。

チャン:社員教育をしっかりしてくださることも特徴だと思います。

野尻: 合宿や現場研修など、さまざまな学びの場がありますね。私の場合は入社して2年間、先輩がついてサポートしてくださりました。先輩社員だけでなく部署のメンバーも親切に教えてくださり、支えになりました。

世界には、当社が力になれることがたくさんある

現在のお仕事内容は?

ソエウォノ: ごみ焼却施設で使用する部品などの調達を担当しています。いろいろな人と関わることができ、ネットワークが広がるところにおもしろみを感じます。

野尻: 私は海外に建設するごみ焼却施設のプロジェクトに携わっています。受注前の提案時に必要な見積設計を行い、受注後は実施設計の担当と、プロジェクトをスムーズに進行させるために関係課とのコーディネートを行います。またお客さまとの技術的な窓口にもなるので、幅広い知識が求められます。そこが難しく、同時にやりがいを感じるところでもあります。

チャン: 私は日本国内に建設するごみ焼却施設内のレイアウトを行っています。作業員や見学者の動線、機器の繋がり等を考慮しながら、設計することがポイントです。また、施設によって条件が異なるため、どういったアプローチが最も適しているかを考え、計画することが楽しいと感じます。

野尻: そうですね。同じごみ焼却施設といっても、まわりの環境や予算などが違うと設計も大きく変わるので、いつも新しい課題に挑んでいるという感じです。

チャン: 私は主に日本の方とお仕事をしているのですが、お二人は?

ソエウォノ: 日本人と外国人の割合は半々くらいです。いろいろな国の人と仕事をすると新しい発見があって楽しいです。

野尻: チームメンバーは日本の方が大半ですが、お客さまは外国の方です。世界にはまだまだ環境施設が十分にない国や地域があり、私たちが力になれることはたくさんあるので、もっともっとグローバルに活動したいですね。私にとって日本で働くことが大きなチャレンジでした。このスピリットを忘れず、常にチャレンジしていきたいと思っています。

座談会メンバーが語る“日本暮らしの実は…”

日本または日本人のイメージは?

ソエウォノ: 日本に来る前は規則正しく、真面目というイメージがありました。確かにそういう面はありますが、堅苦しいという感じではないです。皆さんすごく明るくてフランクです。

野尻: シャイな一面もあるし、すごくノリのいい面もある。これって、どこの国の人でもいえることですね。あと、意見を言う時に、まずまわりの様子をうかがうのも日本人的かなと思います。

ソエウォノ: 食事をするお店を決める時も「みんなに合わせますよ」という感じになりますね(笑)。 

野尻: ベネズェラだったら、みんながそれぞれ行きたいところを言って、なかなか決まらない。日本人とベネズェラ人の中間くらいがベストなのかな(笑)。 

チャン: 決められたルールをしっかり守るということに関してはすごいですね。それが日本製品の品質の高さにもつながっていると思います。