あらゆる分野に挑戦し続ける

機械

4つの事業の中でも製品数はNo.1! 一般の人が目にする機会は少ないものの、社会を支える縁の下の力持ちです。

#1

環境にやさしい
舶用エンジン

日本の貿易量の99%を支えているのは「船」であることを知っていましたか? 当社は船本体の製造事業を既に分離していますが、日本の経済を支える船の心臓「エンジン」を今もなお製造し、社会のニーズに対応しています。

舶用ディーゼルエンジンは大きいもので5階建てのビルの高さに相当するダイナミックな製品であると同時に、船の種類や大きさによってエンジンの仕様が異なるため、一台一台受注生産をしている非常に精密な機械でもあります。

また、舶用ディーゼルエンジンが排出する排気ガスからNOx(窒素酸化物)を除去する脱硝装置「舶用SCRシステム」を独自に開発しました。このシステムは、陸上のプラント用として実績のあった触媒技術を応用したもので、世界で初めて舶用ディーゼルエンジンSCRとして国際海事機関が定めるNOx排出量削減に関する3次規制をクリアした製品です。今後多様な船舶への搭載に対応できるよう改良を重ね、地球の環境を守るために貢献していきます。

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    舶用SCRシステムを装備した舶用ディーゼルエンジン

#2

複雑に動く
小さな縁の下の力持ち

日立造船の多岐にわたる事業分野の中には「精密機械」という事業もあります。精密機械は、フラットパネルディスプレイ向けの超高性能研磨装置、タッチパネル・スマートフォン向けの真空成膜装置、有機EL照明製造装置、ロール to ロール成膜装置、パターニング・切断加工用レーザ加工装置、光学・食品包材・自動車・雑貨用のシート押出成形装置、食品医薬向け液体充填装置や電子線滅菌装置などを主に取り扱っています。また、装置に関連する自動搬送ラインやハンドリング装置なども提案し、様々な業界のお客様をはじめ、大学・研究機関にご採用いただき、納入しています。

当社事業の中では比較的小さな機械装置ですが、高性能で特殊技術が必要な製品であり、当社の中でも有数の「動く機械装置」でもあります。当社は、これらを設計するだけでなく、自社工場内での組立・試運転調整、現地での試運転調整まで一貫して行っており、様々な職種の技術者が一丸となって取り組んでいるため、広く深い技術力が身につく事業です。

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    真空装置・真空機器

#3

次世代のエネルギー資源を
供給する新たな装置

水素ガスは周辺環境への配慮や取扱いの容易さにより、水素ボンベによる供給からオンサイト型発生装置へと転換されています。当社は水を電気分解することで高純度の水素ガスを発生・供給する装置を取り扱っています。この装置で製造された水素には、発電所タービンの冷却、熱処理・溶接などの金属加工、半導体製造などの幅広い用途があり、注目を浴びています。

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    水素発生装置

#2

メタネーション技術で
低炭素化社会を目指す

メタネーションとは、二酸化炭素(以下CO2)と水素から天然ガス(都市ガス)の主成分であるメタンを作り出す技術です。 その仕組みは、水を電気分解し、水素を発生させ、生成された水素をCO2と化学反応させ、CO2をメタンに転換するというものです。メタネーションは、余剰電力をメタンという形で蓄積することができ、エネルギーの有効活用だけでなく、CO2の削減にも貢献することができます。都市ガスやLNG火力発電所など、既存のエネルギーインフラへの活用が期待されています。
 当社は、2012年からタイの石油・天然ガス採掘会社「PTTEP社」と共に、天然ガス採掘の際に発生するCO2のメタン化技術に関する共同開発・実用化可能性調査に取り組み、「フェイズ1」の開発・調査を完了しました。
 2016年には、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した「水素社会構築技術開発事業/水素エネルギーシステム技術開発」において、当社が(株)日本製鋼所と共同提案した「再エネ水素と排ガスCO2によるメタン合成および都市ガスグリッド利用を目指したPower to Gasシステムの研究開発」が採択されました。本「Power to Gasシステム」によって製造されたメタン・都市ガスは、①純国産であり、エネルギー自給率向上に役立つとともに国際市況に価格が影響されないこと、②メタン化時に回収するCO2量と消費時に放出されるCO2量とが等しいという点で、従来の輸入天然ガス由来のメタン・都市ガスに対して高い優位性があります。
 また、同年にCCR(Carbon Capture & Reuse)研究会を国立大学法人 東京大学 生産技術研究所 小林研究室、国立研究開発法人 産業技術総合研究所 創エネルギー研究部門、日揮(株)、(株)エックス都市研究所と共同で設立するなど、今後ともメタネーションの更なる研究を推進していきます。

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    メタネーションプラント