垂直配向性CNTシート材
機能性新素材垂直配向性CNTシート材「HiTaCa®」(ヒタカ®)

カーボンナノチューブ(CNT)とは、グラファイト構造の膜または層がチューブ状をなした10億分の1mのレベルの超微細なナノテク素材で、従来にない優れた特性があり、さまざまな用途への展開が期待されています。
当社で保有する要素技術を活かし、50μm以上の長さを有し、基板上に垂直配向するCNT(VA-CNT)の製造・量産技術の開発に取り組んでいます。
当社の垂直配向CNT「HiTaCa®」は、CNTが有する電気特性、熱特性、機械特性などを活かした各種電極やセンサーをはじめ、放熱部材や電磁波吸収・シールド材、強度補強部材・フレキシブルヒーターなどへの利用が期待されています。
現在、基板やロールtoロール技術を活かした低コスト・量産製造の開発を進めながら、これら適用製品分野のメーカーや研究機関とオープンイノベーションにより、評価や共同開発を進めています。

<応用例>
◆軽量電線
◆ウェアラブルセンサー
◆フレキシブルヒーター
◆電子部品・車載用放熱部材
◆高強度ワイヤー
◆医療分野
「HiTaCa®」仕様・物性データ
HiTaCaシート・基板 | CNT層数 | 多層 (5~10層) | ||||||
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CNT外径 | φ10~30nm | |||||||
CNT長さ | 50~500μm | |||||||
本数密度 | 109~1011本/cm2 | |||||||
嵩密度 | 10~100mg/cm3 | |||||||
純度 | >99% | |||||||
G/D比 | 1~15 | |||||||
電気抵抗率 | 0.001~0.1Ωcm 面方向;1Ωcm | |||||||
熱伝導率 | 厚み方向;2~25W/mK | |||||||
HiTaCaプレスフィルム | ||||||||
厚み | 10~25μm | |||||||
密度 | 500~1000mg/cm3 | |||||||
引張強度 | 5~15MPa | |||||||
電気抵抗率 | 厚み方向;0.6~0.8Ωcm 面方向;0.005~0.025Ωcm | |||||||
熱伝導率 | 厚み方向;0.3W/mK 面方向;20W/mK | |||||||
HiTaCaワイヤー | ||||||||
作製可能範囲太さ | φ10~100μm | |||||||
引張強度 | ~1,000MPa | |||||||
電気抵抗率 | ~0.001Ωcm | |||||||
熱伝導率 | 70W/mK |
- 注)本掲載データは代表値であり、保証値ではありません。
「HiTaCa®」適用形態例
HiTaCaドローイングフィルム

- VA-CNTから引き出されたCNT繊維シート
- 電極、センサー、ワイヤーなどへの適用
HiTaCa ワイヤー

- CNT繊維シートを撚って得られた線材
- 配線材、センサーなどへの適用
HiTaCaシート・基板

- 特殊作製したCNT配向シート
- 放熱部材、強度補強部材などへの適用
HiTaCaプレスフィルム

- 配向CNTをプレス加工により作製したCNTフィルム
- 電磁波シールド、補強部材、フィルターなどに適用
HiTaCa樹脂複合シート

- 樹脂を含浸した樹脂複合シート
- 電極、電磁波吸収などへの適用
HiTaCa金属接合シート

- 配向CNTを金属に転写することにより作製したシート
- 放熱部材、強度補強部材などへの適用
「HiTaCa®」サンプル評価・サンプルご購入について
サンプル評価の流れ

- 1お問い合わせ
お問い合わせフォームから、会社名、所属、役職、氏名、連絡先、E-mail、問い合わせ内容をご登録ください。
- 2打ち合わせ
ご要望に応じて、適用用途や評価したいCNTの仕様を確認させていただきます。
サンプルは有償でご提供していますが、取扱誓約書のご提出をお願いしています。 - 3サンプル提供・お客様評価
ご要望に応じて、サンプルを提供させていただいています。
- 4結果 打ち合わせ
サンプルの評価結果などをふまえ、今後の進め方などをお打ち合わせさせていただきます。
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