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2016年09月28日

世界初の熱交換器の管端溶接部非破壊検査システムを開発

Hitz日立造船株式会社は、このほど、熱交換器などの管端溶接部の非破壊検査システムを当社100%子会社である株式会社ニチゾウテック(大阪市大正区、社長:新川 隆伸)の協力のもと開発しました。

熱交換器は、異なる流体の熱交換を行う装置であり、容器の外側の胴体、熱交換を行う管、管を固定する管板が主要構成要素となっています。一般的に管と管板の管端溶接部は目視検査や表面対象の非破壊検査により溶接不良の有無を確認しますが、熱交換器における管端溶接部内部は非破壊検査が難しく、表面検査しかできないことが課題となっていました。
 

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管端溶接部の検査イメージ図 フェイズドアレイUTシステム

本システムは、フェイズドアレイ超音波探傷試験(PA-UT)を用いることにより、管端溶接部の非破壊検査を可能とする世界初の技術です。本システムは、管内部に超音波探傷試験(UT)の探傷プローブを挿入・回転させ、溶接内部欠陥の有無および溶接の溶け込み深さを検査することが可能です。また、「写真撮影システム」は,管端溶接部の内外面を撮影した写真を画像処理することにより、表面の溶接不良の箇所を自動的に判定することが可能となります。

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写真撮影システムによる評価例


本システムは、熱交換器の運転後定期点検時に管端溶接部の腐食および内部欠陥検査のため当社の納入済み熱交換器だけでなく、他社の熱交換器に対しても適用していき各種プラントの保全に貢献していきます。

当社は、近年社会的要請が高まっている「環境・グリーンエネルギー」と「社会インフラと防災」を事業ドメインに掲げており、本事業ドメインにおいて、2015年から「技術立社」の考え方を取り入れ、当社の原点である技術力の独自性を強化しています。
ものづくりの原点である溶接技術においては、2011年から大阪大学に「日立造船先端溶接技術共同研究部門」を設置し、今年の1月には有明工場に「有明研究室」を設置し、溶接技術の向上に努めています。当社はこれまで培ってきた豊富な経験と技術を生かした溶接技術の開発を通じ、安全・安心な社会の実現に向けて貢献していきます。

ニュースリリース