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2016年08月19日

酸性ガスを効率的に除去できる集じん灰再循環システムを開発 ランニングコストと環境負荷を大幅に低減

Hitz日立造船株式会社は、このほど、ごみ焼却発電プラントの排ガスに含まれる酸性ガスを効率的に除去できる集じん灰再循環システムを開発しました。

ごみ焼却発電プラントでは、ごみの燃焼に伴い塩化水素や硫黄酸化物の酸性ガスが発生し、酸性ガスの除去には、ろ過式集じん器に消石灰等のアルカリ薬剤を吹き込む乾式処理方式、湿式洗煙塔で酸性ガスを水とアルカリ水溶液に吸収させて除去する湿式処理方式が採用されています。大半のプラントで採用されている乾式処理方式は、酸性ガスを確実に除去するため余剰な消石灰を吹き込む必要がありました。未反応の消石灰は、ろ過式集じん器で消石灰と酸性ガスが反応した生成物、焼却炉から発生する灰とともに捕集され、集じん灰としてセメント原料などの資源化、あるいは飛灰処理設備を経て埋め立て処分されています。

当社が開発した集じん灰再循環システムは、ろ過式集じん器と集じん灰再循環装置で構成され、ろ過式集じん器で捕集した集じん灰を再びろ過式集じん器に供給し、集じん灰に含まれる未反応の消石灰を再利用して酸性ガスの除去効率を向上します。2015年8月から桐生市清掃センターで行った実証実験により、同システムは次の効果が認められています。

1.消石灰使用量を従来比で2~4割削減することによるランニングコストの低減

2.集じん灰の埋め立て処分量低減による環境負荷の低減

3.従来は湿式処理方式で対応していた厳しい酸性ガス規制値10ppmへの適応によるイニシャルコストの低減

集じん灰再循環システムは、湿式処理方式の湿式洗煙塔が不要になるだけでなく、付属設備である排水処理設備や再加熱器が不要といった特長があり、地球環境にもやさしい技術となります。また、本システムは新設プラントだけでなく、消石灰を使用している既設プラントのろ過式集じん器に集じん灰再循環装置を追加して適用可能です。

 

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                     集じん灰再循環システムのフロー図                   桐生市清掃センターでの消石灰削減率の例
         

本システムは、当社が有する高性能排ガス処理システム「RSorp®」(反応塔と組み合わせた集じん灰再循環システム、重曹を利用した乾式集じん灰再循環システムの製品群)として、全国の新設および既設のごみ焼却発電プラントにおける排ガス処理設備の高度化へのソリューションを提供していきます。

当社グループは、日本、アジア、欧州を中心にごみ焼却・発電プラントを850件以上となる世界トップクラスの受注実績を有しており、「技術立社」を掲げる企業として環境・グリーンエネルギー事業での技術開発を推進し、安全・安心な社会の実現に貢献していきます。

(終)

ニュースリリース