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GPS津波計測システム 第34回日本産業技術大賞・審査委員会特別賞受賞

平成17年04月13日

 GPS津波計測システムは、Hitz日立造船(株)、東京大学地震研究所(独)港湾空港技術研究所及び(財)阪神・淡路大震災記念協会 人と防災未来センターの産学官4機関の連携チームで推進しています。昨年10月には、この技術開発成果に対して、第6回国土技術開発賞・最優秀賞を国土交通大臣から授与されました(平成16年10月8日ニュースリリース 「GPS津波計」で第6回国土技術開発賞・最優秀賞を受賞)。今回は、国土技術開発賞の主催団体である(財)国土技術研究センター及び(財)沿岸技術研究センターに加えて国土交通大臣の推薦を受けて受賞しました。本賞は、革新的な大型技術開発成果を顕彰する制度であり、過去34年間における日本の産業技術史(日刊工業新聞社長の言葉)を刻んでいます。これらの技術賞の受賞は、本技術に対する多くのマスコミ報道と相俟って、この技術の社会的認知の証と考えています。

【日本産業技術大賞授賞式】



 昨年末のインド洋大津波は、メディアを通じた多くの映像によって全世界の人々に、その圧倒的な破壊力を見せつけました。この直後から、インド洋沿岸各国の種々の機関からGPS津波計に関する問い合せが引きも切らない状況が続いています。
 下図に表示している波形は、2004年の9月5日に発生した紀伊半島沖地震(M 7.4)津波を、室戸岬沖13kmに設置したGPS津波計でリアルタイムにキャッチした波形です。上段は比較的短い周期の波を描いており、南海上の台風18号の影響を受けて、波高が5 mに達していることを示しています。一方、下段は、同じ時刻の記録ですが、波高5mの風波を周波数フィルターで取り去って、高さ約10 cm津波を検出しています。この地震では、室戸岬検潮所においても50 cmの津波を観測しています。すなわち、沖合の津波が海岸に到達した時点で5倍に増幅されたことが確認できました。また、13 km沖合に設置したことから、約10分早く検出できました。私達は、これにより助かる命の大きさを大切にしたいと考えています。
 この情報は、「誰でもどこからでも」リアルタイムに観ることができることを目指して開発を進めてきました。このGPS津波計測システムは、2005年4月1日から国土交通省港湾局が運営する全国港湾海洋波浪情報網システム(愛称:ナウファス)の正式観測地点として引き継がれ、開発の基本コンセプトを体現したリアルタイムでのデータ公開が継続的に続けられています(http://www.mlit.go.jp/kowan/nowphas/)。